北海道・ イサム・ノグチ展~ゼロからほとばしるエナジー
石山緑地見学後、イサムノグチ展が開催されている札幌芸術の森へ行きました。芸術の森では、音楽祭のPMFも開催されているようで、色々と案内板が出ていました。
さて、今回の訪問の楽しみの一つは、今までイサム・ノグチ庭園美術館で屋内展示されていた「エナジーヴォィド」が美術館前の池に浮かべられ展示されることでした。庭園美術館では、作品、建物含め全域撮影禁止でしたので、屋外展示により初めて自分のカメラでこの作品を撮影できると楽しみにしていましたが、池の周辺にしっかりと撮影禁止の看板が掲げられていまして、残念ながら望みは叶いませんでした。悔しいので、とりあえず、池の近くにある展覧会の看板を撮影してきました。(この看板の後手に作品は、あるのですが。。。)
さて展覧会は、始めに大地の彫刻作品の写真、模型を展示していました。ここでは、実現した「モエレ沼公園」の四季様々な表情を捉えた写真パネル、500分の一の公園模型などと合わせて、実際にイサム・ノグチが彫刻したブロンズ製の「プレイマウンテンの模型」(1933年)や、実現しなかったニューヨークの「リヴァーサイド・ドライブ公園の遊び場模型」などがありました。これらから、プレイマウンテンなどは戦前に考案され、やっと'98年のモエレ沼公園のオープンで実現したことが読み取れました。ただし今回の展覧会では、生前イサムノグチが手がけた「モエレ沼公園の模型」が見当たらず、物足りなさを感じました。(うろ覚えですが、'98年の展覧会では展示されていたように記憶しています。)
次に、イサム・ノグチ作品の変遷が展示されていました。初期作品「球状」、「レダ」などのブランクーシに師事していた頃の滑らかに表面研磨され金色に輝くブロンズ作品群、木製のチーク材を使用した彫刻「赤い種子」や、「パリの抽象」のドローイングから始まり、平板を切り抜いて作られたパーツを骨格のように組合わせて造形表現している「不思議な鳥」、「グレゴリー(偶像)」などの作品や、平板を折り曲げて表現した作品群で亜鉛めっき鋼板のまだらな文様な美しい「びっくり箱」や、表面が黒色に仕上げられたブロンズのマチエールの美しさとリスの尻尾の丸みをかわいらしく表現している「リス」などがありました。また、これらの展示途中の薄暗い場所に「2mのあかり」という月のような巨大な行灯が展示されていまして、ベンチでくつろげるようになっていました。
次に、石の彫刻作品が展示されていました。「母と子」とタイトルされた通り子供を抱いた母親を抽象的に彫刻した縞めのう製の作品とブランクーシの鳥のような長細い「身ごもった鳥」という白大理石作品から始まり、赤茶色の石の色と表面が多数のノミ跡を持つ荒々しい印象を受ける作品「山」、大きな水滴が砕けて小さなしぶきが上がっているように、上が滑らかに磨かれ下方が丸い形の無数のノミ跡が残る黒花崗岩で出来た「オリジン」、表面が研磨された花崗岩製テーブルの一部が隆起し、大地の彫刻模型作品に通じる空間の広がりを感じる「砥石」などが展示されていました。
展示の最後に、「エナジーヴォィド」が美術館側から鑑賞できるようになっていました。庭園美術館では酒蔵を移築した展示室内にあるため、天井近くまである作品の大きさを実感でき、扉から差し込む光やライトによって研磨された表面が不思議な輝きを放っています。しかし、今回の池に浮かせた展示では、大きさについては、遠くから鑑賞するためインパクトが少なく、私が鑑賞した曇天・午前の光線では均一に照らされて、作品が小さくなった印象を受けました。ただし、天候・時間帯によっては作品が素晴らしく輝くこともあるようです。(展覧会カタログの写真から、夕日に映えるエナジーヴォイドは屋外で展示してこそと思えるような美しさでした。)
エナジーヴォィドで展覧会は終了なのですが、美術館の中庭に球のような大きな花崗岩で出来た作品「サンダーロック」があることに気付きました。ニューヨークのイサム・ノグチ財団が指摘したように確かに作品の設置場所が悪く、「檻の中にあるようで作品を殺している」どころか、中庭は、作品があること自体気付かないような場所に感じました。(ただし中庭に入ることが出来て近くで作品鑑賞できるので、展示方法は悪くないように感じたことも付け加えておきます。)
札幌芸術の森美術館 ~8/28まで


Comments
Cheltenahmは、石山は札幌まで石山の緑地とか開催するはずだったみたい。
きょう、石山と札幌に芸術っぽい開催するはずだった。
Posted by: BlogPetの「Cheltenahm」 | July 19, 2005 at 11:16 AM
twarsたちが、芸術の森で大きい芸術とか、大きい芸術などを開催したかったの♪
Posted by: BlogPetの「Cheltenahm」 | July 26, 2005 at 10:58 AM