愛媛・愛媛県美術館 所蔵品展Ⅱ
「チャールズ&レイ・イームズ 創造の遺産展」のために、愛媛県美術館へ行ってきました。イームズ展の方は、開催期日が残り僅かなので、所蔵品展の方を中心に書いていきたいと思います。
常設展示室1(日本画) 特集展示 近代日本画の巨匠たち
常設展示室2(洋画) 特集展示 名作のゆくえ-洋画さまざま
次回企画展「国立美術館巡回展 名作とは何か? 近代の日本美術」に合わせた特集展示だそうです。日本画の方は、前田青邨、安田靫彦、土田麦僊、東山魁夷などで鯉、人物、風景を扱った作品でした。個人的には、日本画をあまり好まないこともあり、今ひとつの展示でした。
洋画の方は、黎明期の小林萬吾「芝増上寺」から特集展示が始まりまして、パステル調の淡い色彩で描かれた坂本繁二郎「ブルターニュ」や、対照的に原色の赤、黄、緑の色彩を用いて女性が強く表現されている里見勝蔵「和服の女」、ほのぼのとした表情をしているロバが幻想的に浮かび上がってみえる北川民治「ロバ」など、こちらは見ていて楽しい展示でした。さらに、郷土の畦地梅太郎や柳瀬正夢が小特集されていました。
畦地梅太郎は、昨年訪問した畦地梅太郎記念美術館では見ることの出来なかった油彩の風景画も展示されていまして良かったでした。また、山男を描いた代表的な版画「白い像」もありました。
柳瀬正夢は、小品の風景画が数多く展示されていました。中でも、「運河」という作品が、青い空と、赤茶けたレンガ倉庫の色彩が調和を保ちながらコントラストがあり、さらに画面中心にある白い鉄橋が映える美しい作品で印象に残りました。
常設展示室3 特集展示 色彩のダイナミズム
現代美術の展示室で、井川惺亮の「PEINTURE」という横断幕のような大きな白紙にカラフルに面で色塗られた作品が、一際目立って鮮やかに展示されていました。他には、具体美術の白髪一雄、元永定正や、祭壇の像のように木の枝が金色に塗られている田窪恭治「黄昏の娘たち(83-3)」などがありました。全体的に作品数が少なく、今ひとつ色彩のダイナミズム感が味わえませんでした。
特別展示室1(海外の名作;西洋美術) 19~20世紀の絵画彫刻
特別展示室2(福田平八郎) 初夏の風物
特別展示室3(郷土作家) 特集展示 中川八郎
海外の名作については、ブーダン、モネ、クールベといった印象派前後の作品が展示されていました。この中では、アンドレ・ロートの「マルグリットの肖像」という紺を背景にキュビズム的な立体構成で描かれ赤い服を着て椅子に座っている夫人像が、その色彩対比の美しさと形態の面白さが目立った作品で印象に残りました。
中川八郎については、洋画で牧歌的な風景の作品が多く展示されていました。中でも油彩より水彩作品の方が、中川八郎の素朴な風景世界と色彩の透明さがマッチして良かったでした。
全体を通して郷土作家作品は、ある程度纏まって展示されていましたので見応えがありました。しかしその他は、近代(日本画、日本並びにヨーロッパの洋画)から現代まで幅広く取り扱われているのですが、どれも展示作品数が少なく中途半端な印象でした。個人的には、小さな美術館のように取り扱う分野を絞って展示替えした方が、コレクションの方向性が分かるのではないかと思いました。
愛媛県美術館 ~7/18まで


Comments
愛媛県美術館は近所です。
勉強になりました^^
TBさせていただきます。
Posted by: すず | June 17, 2005 at 11:44 AM
「蛍の里」にコメントありがとう^^
写真にあるように、愛媛県の今治市が「蛍の里」と看板を出しているので、市営みたいですよ!
私も、今回この場所は初めてでしたので、しかもわけわかんない山道走りましたので、説明しにくいです^^;
かなり広いエリアにいたらしいのですが、私が行ったときは、近所の工事をやってて、水のある場所で一箇所に集まって光っていました^^
Posted by: すず | June 18, 2005 at 09:39 AM