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December 08, 2004

大阪・建築のフィギュア展 -プライベート・プロダクツ

 INAXギャラリー大阪で開かれている建築のフィギュア展を訪問しました。まず入口では、長内デザイン室が収集した世界各地の建築物に関連したスノードーム・コレクションが展示してありました。いわゆるお土産屋さんに売っているようなもので、例えばラスベガスならば、スフインクス・自由の女神・WTC・エッフェル塔が渾然一体となったホテルが、同様にシアトルでは、タワー型のスペース・ニードルなどその地を代表する建築物のものです。

 展覧会の最初のコーナーには、「紙だから生まれる楽しさ」というタイトルで坂啓典さんが制作したペーパークラフトの世界遺産シリーズが展示されていました。複雑な形の「モン・サン・ミッシェル」、すらりと美しい「エッフェル塔」、曲面が印象的な「タージマハール」や「ブルーモスク」などがありました。ペーパークラフトは、展開図さえあれば、紙と糊で誰にでも容易に製作できることが特徴だと思います。私事ですが、海の日のイベントでもらってきた灯台のペーパークラフトを未だ製作していないことを思い出しました。

 2番目に「心の風景を作る」というタイトルで盛口正昭さんが1/300スケールで制作したA4サイズの大きさの世界各地の景観模型が展示されていました。簡単に示すと、建築物のみならず、その周囲約9km x 6kmの広範囲の大地に刻まれた跡などを模型としてまとめたものです。展示作品は、何千体もの高さ約5mmの細かい人形がスタンドでサッカー観戦している「2002FIFAワールドカップ 韓国イタリア戦(韓国)」や、高所(空)に鳥らしきものが飛んでいる「高地の住居と生活(パフアニューギニア)」、海と海岸の岩の上に作られた寺院が美しい景観となっている「バリ島タナロート寺院(インドネシア)」など、いずれもスケールが大きく大地を切り取った模型でした。

 3番目に「フォトモとは」というタイトルで糸崎公朗さんが考案した2次元のフォトグラフを3次元の立体的な模型に再構築したフォトモが展示されていました。こちらも簡単に示すと、写真を組合わせて飛び出す絵本のような立体物を構成しているイメージです。ここでは、例えば東西南北などの直交4方向の写真を展開してタワー模型を制作した「通天閣」や、大勢の人が商店街の中を歩いていて、その賑わいも模型となってフリーズしている「江古田ゆうゆうロード」、プラレールという素材の上にフォトモで制作した電車が載っている組合せが面白い「さようなら長野電鉄木島線」、お店のショーケースをお客側とお店側の双方の視点で構成した「手作りプリンのお店」などが印象的でした。

 最後に「近代西洋館の立体素描 -無彩色ミニチュアの世界-」というタイトルで藤沢みのるさんが制作された白色の焼き物で作られた建物が展示されていました。彩色がない分、建築物のフォルムがはっきり分かるようになっていましてタイトル通りの立体素描といった感じでした。作品の方は、近代西洋館ということで「大阪市中央公会堂」、「国会議事堂」、「函館ハリストス正教会」など多数展示してありました。また、模型制作のための実際の建物を撮影した写真や、方眼紙に書かれた図面などの資料も同時に展示していました。

 その他、写真ではペーター・フリッツのスペシャルモデルが、ビデオではThe Architecture Packが展示されていました。

 全体をまとめた感想は、模型の展示として制作者毎のユニークな手法を楽しめたことや、建築の展示としても多数の模型を様々な角度から眺めることができた楽しい展覧会でした。

INAX大阪ギャラリー ~2/18まで

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December 07, 2004

長崎・長崎ペンギン水族館

 夏に公開された映画「ディープ・ブルー」の中で海をミサイルのように泳ぐペンギンの姿を見て以来、実際に見てみたいと思っていました。長崎ペンギン水族館では国内最大級の潜水プールがあるので、実体験しに行きました。ちょうど訪れたのが12時頃で水中飛行(群泳)の時間(HPによると11時、13時など)にあたっておらず、かろうじて2羽が気まぐれに泳いでいました。時間を確認せずに訪問した私も悪いのですが、ダイナミックなペンギンたちの泳ぎが見れずちょっと残念でした。とりあえずペンギンの俊敏な泳ぎは、2羽でかろうじて見れましたので、当初の目的は、達成しました。機会があれば、群泳を見に再訪問したいと思っています。

長崎ペンギン水族館
●アクセス
 「JR長崎駅前東口」バス停から「網場」または「春日車庫前」行き県営バスに乗車し、「水族館前」下車とパンフレットに書いてありますが、路面電車で「蛍茶屋」まで行ってから、バスに乗り換えることもできます。
運賃
JR長崎駅前東口-水族館前(片道) 570円
蛍茶屋-水族館前(片道) 280円 (JR長崎駅までの場合 +電車1乗車 100円)

ディープ・ブルー(@nifty映画特集)
フィルム・クリップ06にペンギンが海の中をミサイルのように泳ぐ姿が見れます。

長崎ペンギン水族館

泳ぐペンギン

キングペンギン

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December 03, 2004

埼玉・フルクサス Art into Life展

 うらわ美術館で開催しているフルクサス展に行って来ました。行って驚いたのは本来有料展示なのですが、本日入館無料と受付に貼り出されていました。J1浦和レッズの優勝記念のためかなと思いましたが、係りの方に聞いてみると開館5周年を記念して毎週土曜日に限り入館無料としているそうです。

 さて、本題のフルクサスですが、オノ・ヨーコさんがメンバーとして活動していたくらいの知識しかなく、同時代のヨーゼフ・ボイスのあまたの作品とともにフルクサスも何が良いのか理解できていませんでした。そのため、今回のフルクサス展で作品を見るヒントが何か得られれば良いかなと思っていました。

 展示の方は、「日本」「欧米の動き」「映像」「音」「fluxus reflux」「オノ・ヨーコ」「マルチプル」「卓球」「ピアノ」「資料」という構成になっていまして、どのコーナーからでも見られるようになっていました。「日本」、「欧米の動き」のコーナーでは、フルクサスの新聞、本、演奏会案内パンフレットなどの印刷物が主体に展示されていました。中でもマルセル・デュシャンの「トランクの中の箱」のように様々なアイテムが詰まった、ジョージ・マチューナス編の「Fluxus1」のボックスや、ゼミナール”ユーモアについて”を記録したカセットテープ6本、8mmフィルム、ウィリアムズ「オペラ」資料、版画一点を靉嘔(ay-o)のサインが入ったケースに収蔵した「志賀-KIT」に興味を持ちました。「映像」のコーナーでは、じっくり見た訳ではありませんが、音・楽器を使った前衛的なパフォーマンスに関するビデオが流れていました。「音」のコーナーでは、ジョン・ケージの「4'33"」のコンセプトが書かれた紙などの展示物の他に実際に音楽も流れていました。ここまでの印象をまとめますと、フルクサスは、前衛音楽と美術が一体になり相互作用した活動という理解でした。

 その他フルクサスの1958-78年までの世界各地での活動を図示した「FLUXUS event map」や、ジョージ・マチューナスが作成したフルクサス芸術の歴史的展開を示すダイアグラム「Flxus Its Historical Development and Relationship to Avangarde Movement」から、世界の大勢の音楽家・美術家に支持された活動であったこと。安い素材を使って作品を制作し、それをギフトショップ、さらに当時としては画期的な通販で販売するというフルックスショップが、アートをより身近に生活の中へ取り込む活動がうかがえ、この点は興味を持ちました。

 ただし、私は残念なことにフルクサスが活動した同時代に各イベントに接したことがないため、その断片を現在見ても余り共感できませんでした。しかし、この展覧会を企画されたキュレーターさんはその辺りを心得ていたようで、「オノ・ヨーコ」のコーナーでは「メンド・ピース」「釘を打つための絵」が、「卓球」のコーナーでは、様々な形のラケットで卓球を楽しめるように体験型の展示があることと、日によってはコンサートなどのパフォーマンスもあるように工夫されていました。実際に私が訪問した日も受付で一枚の風船を渡され、それを一息で膨らました後にサインし後日オークションを行うという塩見允枝子の「Air Event」をちょっとですがお手伝いしてきました。

うらわ美術館 ~2/20まで

うらわ美術館入口

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December 01, 2004

神奈川・テレビ発掘 まる裸の太郎展

 川崎市岡本太郎美術館の開館5周年(5祝年)展に行って来ました。今夏松山のミウラートヴィレッジで開催された岡本太郎展では、美術館本館で作品の展示が、三浦工業の体育館でビデオ上映の2部構成となっていまして、作品と同時にビデオを通して語られる岡本太郎氏の個性の強さを感じました。今回の展覧会も絵画・彫刻などの代表作が常設展部分に展示され、特別展部分に副題の「テレビ発掘」の通り、岡本太郎氏が出演したビデオが紹介されるという2部構成になっていました。

 常設展部分の絵画にはシュールレアリズム調の「空間」「傷ましき腕」や、ナイフを背後に持ち暗闇に立ち向かう少女が印象的な「夜」、顔をテーマに描かれた「二つの顔」「エクセホモ」、工業化社会と人がテーマに描かれた「森の掟」、銑鋼の光、歯車を取り巻く人が印象的な「重工業」、どこかユーモラスに感じるキュビズムの美女と猫の野獣が描かれた「美女と野獣」、手のひらが葉でできている人(樹人)が花の中に包まれて描かれている「樹人」、1964年東京オリンピック課題作品で沢山の顔と黒い川のようなマラソンコースのうねりが印象的な「マラソン」などが展示されていました。展示の最後には幅20mはあろうかというかなり大きな作品で原爆の炸裂の瞬間を描いた「明日の神話」も展示されていました。この作品は、原爆が投下されたことによって中心に白骨となり火がついた人間像が、その周囲には赤い光の稲妻が走り、右上の空(雲)には大きな目が描かれて大地をにらみつけ、右端には海に浮かぶ帆船的な人間像が揺らされ、左端の平穏に暮らす人々には今にも原爆が襲い掛かるように描かれたダイナミックなものでした。

 特別展のビデオでは、岡本太郎氏が出演した紀行、対談、プライベート映像、コマーシャル・バラエティ、コメント集などの分類で上演していました。また、それらの展示室には「坐ることを拒否する椅子」などの岡本氏の様々な椅子作品が置かれて楽しめるようになっていました。今回は時間がなかったためビデオをゆっくりと鑑賞できませんでしたが、ざっと見た中で一番人気のあったコーナーがコマーシャル・バラエティの部門でした。コマーシャルでは有名な「芸術は爆発だー!」のセリフのマクセルのものや、バラエティでは、「鶴太郎のテレもんじゃ」の岡本さんが子供の絵をみてコメントするコーナーでちょっとした老人力を発揮されていたのが印象的でした。

その他、美術館のある生田緑地の紅葉は、ちょうど見頃でした。

川崎市岡本太郎美術館 ~1/16まで

美術館入口

モニュメント

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