大阪・建築のフィギュア展 -プライベート・プロダクツ
INAXギャラリー大阪で開かれている建築のフィギュア展を訪問しました。まず入口では、長内デザイン室が収集した世界各地の建築物に関連したスノードーム・コレクションが展示してありました。いわゆるお土産屋さんに売っているようなもので、例えばラスベガスならば、スフインクス・自由の女神・WTC・エッフェル塔が渾然一体となったホテルが、同様にシアトルでは、タワー型のスペース・ニードルなどその地を代表する建築物のものです。
展覧会の最初のコーナーには、「紙だから生まれる楽しさ」というタイトルで坂啓典さんが制作したペーパークラフトの世界遺産シリーズが展示されていました。複雑な形の「モン・サン・ミッシェル」、すらりと美しい「エッフェル塔」、曲面が印象的な「タージマハール」や「ブルーモスク」などがありました。ペーパークラフトは、展開図さえあれば、紙と糊で誰にでも容易に製作できることが特徴だと思います。私事ですが、海の日のイベントでもらってきた灯台のペーパークラフトを未だ製作していないことを思い出しました。
2番目に「心の風景を作る」というタイトルで盛口正昭さんが1/300スケールで制作したA4サイズの大きさの世界各地の景観模型が展示されていました。簡単に示すと、建築物のみならず、その周囲約9km x 6kmの広範囲の大地に刻まれた跡などを模型としてまとめたものです。展示作品は、何千体もの高さ約5mmの細かい人形がスタンドでサッカー観戦している「2002FIFAワールドカップ 韓国イタリア戦(韓国)」や、高所(空)に鳥らしきものが飛んでいる「高地の住居と生活(パフアニューギニア)」、海と海岸の岩の上に作られた寺院が美しい景観となっている「バリ島タナロート寺院(インドネシア)」など、いずれもスケールが大きく大地を切り取った模型でした。
3番目に「フォトモとは」というタイトルで糸崎公朗さんが考案した2次元のフォトグラフを3次元の立体的な模型に再構築したフォトモが展示されていました。こちらも簡単に示すと、写真を組合わせて飛び出す絵本のような立体物を構成しているイメージです。ここでは、例えば東西南北などの直交4方向の写真を展開してタワー模型を制作した「通天閣」や、大勢の人が商店街の中を歩いていて、その賑わいも模型となってフリーズしている「江古田ゆうゆうロード」、プラレールという素材の上にフォトモで制作した電車が載っている組合せが面白い「さようなら長野電鉄木島線」、お店のショーケースをお客側とお店側の双方の視点で構成した「手作りプリンのお店」などが印象的でした。
最後に「近代西洋館の立体素描 -無彩色ミニチュアの世界-」というタイトルで藤沢みのるさんが制作された白色の焼き物で作られた建物が展示されていました。彩色がない分、建築物のフォルムがはっきり分かるようになっていましてタイトル通りの立体素描といった感じでした。作品の方は、近代西洋館ということで「大阪市中央公会堂」、「国会議事堂」、「函館ハリストス正教会」など多数展示してありました。また、模型制作のための実際の建物を撮影した写真や、方眼紙に書かれた図面などの資料も同時に展示していました。
その他、写真ではペーター・フリッツのスペシャルモデルが、ビデオではThe Architecture Packが展示されていました。
全体をまとめた感想は、模型の展示として制作者毎のユニークな手法を楽しめたことや、建築の展示としても多数の模型を様々な角度から眺めることができた楽しい展覧会でした。
INAX大阪ギャラリー ~2/18まで


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