August 01, 2005

愛媛・三津浜アートの渡し

三津の渡し  みなとまち三津浜、再生の暑い夏、
 アートが、人・地域・未来を”渡し”ます。 
-パンフレットより引用-

入口アート蔵 松山市三津浜の古い蔵を再生し「アート蔵」とした現代美術展の第4回目。今回は、アサヒ・アート・フェスティバル2005にも選出され、様々なイベントが開催されるようです。(詳細は、アートNPOカコアのHPでご確認お願い致します。) 展示の中心となっている「ART 蔵LOUNGE & CAFE」へ行ってきました。

 昨年3月に開催された第1回目の展示では、三津浜界隈で撮影したビデオ・インスタレーション中心でアートNPOの作家さん達が地域密着で頑張っていたのですが、展示数が少なく、かつモニュメント的な作品もなく、少々見応えに欠けた内容でした。今回は、海岸・海をテーマとしたインスタレーションと絵画中心になり、より濃密な見応えのある展示に進歩していました。風花車本棚蔵1F絵画

 まず蔵1階では、入口付近に骨組み(ワイヤーフレーム)だけの風車に観覧者が三津浜をイメージした色の毛糸を紡ぐ参加型のオブジェ作品、BlueBearArtProjectの「風花車」があり、蔵の壁には、海・港を抽象的にラフスケッチした藤岡勝利「days」、似顔絵バトル作品を並べた早崎雅巳「eKao-1/いい顔グランプリ」の絵画が展示されています。また古い蔵のイメージにあった茶箱を積み重ねた本棚もあり、暑い中、ラウンジの椅子に座り、絵画鑑賞やアート本の読書などでくつろげるようになっていました。(カフェとして、ビール、ソフトドリンク類の販売も行っていました。)FOR2RESTオーガフミヒロ作品(部分)カスパーの檻

 次に蔵2階へ階段を昇ると、藤田雅彦の「カスパーの檻」という蔵または舟に使われているような厚い木の板に海・波をイメージした青と白の岩絵具で彩色したインスタレーション作品があります。厚い木の重厚感を引き出した、この展覧会のモニュメント的な良作でした。(しかし、石牢の暗闇で育った少年、カスパー・ハウザーとの関連性は不明です。)
 壁一面を使って展示しているオーガフミヒロ「蔵の中に観る海そして時間」の油絵は、両端に水を司る鳥人間を配置し、その間に上部が空、下部が海をイメージした白と青のツートンカラーで塗られた空間が広がっています。その空間は、一見すると単色に見えますが、良く見ると微妙に白色のところに青色が薄く影のように掛かり、独特なやわらかい雰囲気を醸し出していました。
 BuleBearArtProjectのFOREST(森)とFOR REST(休息)を掛け合わせた造語「FOR2REST」は、蚊帳とソファーのインスタレーションで、まさしく夏の暑い日に休憩するにはぴったりの癒し系作品でした。

ART 蔵 LOUNGE & CAFE 
残り会期 8/7(日)、14(日)、20(土)、21(日)
A.M.10~P.M.6 [21(日)はP.M.8まで]
入場無料

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July 16, 2005

北海道・ イサム・ノグチ展~ゼロからほとばしるエナジー

 石山緑地見学後、イサムノグチ展が開催されている札幌芸術の森へ行きました。芸術の森では、音楽祭のPMFも開催されているようで、色々と案内板が出ていました。エナジーヴォィド看板

 さて、今回の訪問の楽しみの一つは、今までイサム・ノグチ庭園美術館で屋内展示されていた「エナジーヴォィド」が美術館前の池に浮かべられ展示されることでした。庭園美術館では、作品、建物含め全域撮影禁止でしたので、屋外展示により初めて自分のカメラでこの作品を撮影できると楽しみにしていましたが、池の周辺にしっかりと撮影禁止の看板が掲げられていまして、残念ながら望みは叶いませんでした。悔しいので、とりあえず、池の近くにある展覧会の看板を撮影してきました。(この看板の後手に作品は、あるのですが。。。)

 さて展覧会は、始めに大地の彫刻作品の写真、模型を展示していました。ここでは、実現した「モエレ沼公園」の四季様々な表情を捉えた写真パネル、500分の一の公園模型などと合わせて、実際にイサム・ノグチが彫刻したブロンズ製の「プレイマウンテンの模型」(1933年)や、実現しなかったニューヨークの「リヴァーサイド・ドライブ公園の遊び場模型」などがありました。これらから、プレイマウンテンなどは戦前に考案され、やっと'98年のモエレ沼公園のオープンで実現したことが読み取れました。ただし今回の展覧会では、生前イサムノグチが手がけた「モエレ沼公園の模型」が見当たらず、物足りなさを感じました。(うろ覚えですが、'98年の展覧会では展示されていたように記憶しています。)

 次に、イサム・ノグチ作品の変遷が展示されていました。初期作品「球状」、「レダ」などのブランクーシに師事していた頃の滑らかに表面研磨され金色に輝くブロンズ作品群、木製のチーク材を使用した彫刻「赤い種子」や、「パリの抽象」のドローイングから始まり、平板を切り抜いて作られたパーツを骨格のように組合わせて造形表現している「不思議な鳥」、「グレゴリー(偶像)」などの作品や、平板を折り曲げて表現した作品群で亜鉛めっき鋼板のまだらな文様な美しい「びっくり箱」や、表面が黒色に仕上げられたブロンズのマチエールの美しさとリスの尻尾の丸みをかわいらしく表現している「リス」などがありました。また、これらの展示途中の薄暗い場所に「2mのあかり」という月のような巨大な行灯が展示されていまして、ベンチでくつろげるようになっていました。

 次に、石の彫刻作品が展示されていました。「母と子」とタイトルされた通り子供を抱いた母親を抽象的に彫刻した縞めのう製の作品とブランクーシの鳥のような長細い「身ごもった鳥」という白大理石作品から始まり、赤茶色の石の色と表面が多数のノミ跡を持つ荒々しい印象を受ける作品「山」、大きな水滴が砕けて小さなしぶきが上がっているように、上が滑らかに磨かれ下方が丸い形の無数のノミ跡が残る黒花崗岩で出来た「オリジン」、表面が研磨された花崗岩製テーブルの一部が隆起し、大地の彫刻模型作品に通じる空間の広がりを感じる「砥石」などが展示されていました。

 展示の最後に、「エナジーヴォィド」が美術館側から鑑賞できるようになっていました。庭園美術館では酒蔵を移築した展示室内にあるため、天井近くまである作品の大きさを実感でき、扉から差し込む光やライトによって研磨された表面が不思議な輝きを放っています。しかし、今回の池に浮かせた展示では、大きさについては、遠くから鑑賞するためインパクトが少なく、私が鑑賞した曇天・午前の光線では均一に照らされて、作品が小さくなった印象を受けました。ただし、天候・時間帯によっては作品が素晴らしく輝くこともあるようです。(展覧会カタログの写真から、夕日に映えるエナジーヴォイドは屋外で展示してこそと思えるような美しさでした。)

 エナジーヴォィドで展覧会は終了なのですが、美術館の中庭に球のような大きな花崗岩で出来た作品「サンダーロック」があることに気付きました。ニューヨークのイサム・ノグチ財団が指摘したように確かに作品の設置場所が悪く、「檻の中にあるようで作品を殺している」どころか、中庭は、作品があること自体気付かないような場所に感じました。(ただし中庭に入ることが出来て近くで作品鑑賞できるので、展示方法は悪くないように感じたことも付け加えておきます。)札幌芸術の森

札幌芸術の森美術館 ~8/28まで

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July 13, 2005

北海道・石山緑地

 芸術の森へ向かう途中に石山緑地へ立ち寄りました。この公園の以前の姿は札幌軟石という灰色の石の採掘場でしたが、CINQ(サンク; 国松明日香、永野光一、丸山隆、松隈康夫、山谷圭司)という彫刻家集団によって、公園全体が採掘場跡地や札幌軟石の風合いなどを生かした彫刻作品に造り上げられています。

 公園入口には、バベルの塔のような噴水タワーとなっている玉石の塔や、その水が螺旋状に流れている「スパイラルスプリング」などがある水の広場があります。これらは、大型作品ですが、大理石のモニュメントやベンチなどの小さめの作品も公園に置かれています。スパイラルスプリングのある広場から小径を進んでいきますと、緑の芝生、樹木に赤い色彩が強いコントラストを持っている美しい作品、「赤い空の箱」というジャングルジムが置かれています。さらに小径を進むと、ローマにある古代遺跡のような広場「ネガティブマウンド」があります。背景の採掘場の壁と広場にある橋のような構造物のいずれもが札幌軟石のため、その灰色の古びた肌合いが歴史を感じさせるドラマッチックな広場となっていました。ネガティブマウンドの奥には、サイコロ状の札幌軟石が散らばっている「午後の丘」があります。ここは芝生でくつろげるような広場になっています。

 全体を通しては、現代によみがえった古代遺跡のようなモティーフで統一されていまして、大変素晴らしい公園でした。玉石の塔 スパイラルスプリング スパイラルスプリング2 モニュメント ベンチ 赤い空の箱 ネガティブマウンド ネガティブマウンド2 午後の丘

石山緑地

石山緑地(札幌公園検索システム)

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July 12, 2005

北海道・モエレ沼公園

 イサムノグチ展訪問の前に、この7/1にグランドオープンしたモエレ沼公園へ行ってきました。この公園の以前の姿は、170ヘクタール(ニューヨークのセントラルパークの約半分)という大きさのごみ埋立地でした。1988年、イサムノグチがお亡くなりになる1ヶ月前に公園全体を彫刻するという壮大なマスタープランが計画され、それに基づき徐々に造成され、最後まで残っていました「モエレ山」、「海の噴水」が完成してグランドオープンになりました。以下、公園を歩き回った順番に説明していきます。

「モエレ山」
 昨秋山開きしたモエレ山は標高62mある小高い丘といった感じの山です。公園入口近くの登山道から山頂を目指しますと、まず林の中を通り抜け山の稜線を緩やかに登っていきます。山頂には、中心が分かるように石が埋め込んでありました。山頂からはプレイマウンテン、海の噴水やモエレビーチなどの広大な公園全体が一望できます。また、大地を眺めると、流れ行く雲の影が写っていまして、この公園の壮大なスケールを感じ取ることが出来ました。下山道は、山頂から麓へ一直線に造られた階段を降りました。 モエレ山(公園入口から)登山道(林)登山道頂上中心部プレイマウンテンを望む海の噴水・モエレビーチを望む下山道(階段)










「プレイマウンテン」
 次にプレイマウンテンをピラミッドのような石の階段になっている方から登ってみました。一段ずつ登るごとに石の水平線が変化して、様々な表情を楽しめました。この山頂からモエレ山を望みますと、先程の階段(下山道)が稜線に美しいフォルムを与えていました。山頂からは、緩やかな勾配になっている小径を通りモエレビーチへ行きました。プレイマウンテン階段 モエレ山を望む プレイマウンテン小径 プレイマウンテン










「モエレビーチ」
 ここは深さが浅めのひょうたん型をした池になっていまして、子供たちが元気に水遊びをしていました。モエレビーチ






「サクラの森 遊具広場」
 イサムノグチデザインの遊具で、ここでも子供たちが元気に遊んでいました。サクラの森






「ガラスのピラミッド HIDAMARI」

 完全な三角錐ではなく、複雑な形をしたガラスのピラミッドになっています。この施設入口は石造りの壁となり、古色の趣がありました。また、屋上が展望台となっています。(しかし、展望台からの眺めは、ガラスのピラミッド部分とモエレ山が重なるため、イマイチでした。)HIDAMARI 石壁






「海の噴水」
 この噴水は、一般の常に水が流れ出ているものと異なり、40分程度のショー形式で稼動するため、そのスケジュールに合わせて観覧する必要があります。ショーの開始は、噴水中心部から空を目掛けて25mの高さまで水が噴き上がります。この噴き上げ水は風にあおられて絶えず変化するため、一種の護摩焚きの煙のように様々な形を見て取ることができました。その後、徐々に噴き上げ高さを低くしながら、中心部分の器に水が溜まり始めます。ここからは海の噴水の名に相応しい光景が見られました。まず中心部分に荒磯のような波が立ち始め、水が溢れ出しザバーンという豪快な音と共に周囲に広がります。そして完全に周囲と中心が同じ水位になると、波は凪のような穏やかな表情に変わります。その後暫くすると、中心の水位が低くなり、徐々に周辺から水が引いていきます。最後に、噴水の櫓が作られショーが終了します。海の噴水1 海の噴水2 海の噴水3 海の噴水4 海の噴水5 海の噴水6 海の噴水7






 全体を通しての感想は、アート的な美しさでは、イサムノグチがマスタープランしたモエレ山やプレイマウンテンに登ることで、大地の広さや広がり、風の強さ、雲の流れなどが感じられる心地よい空間でした。さらに楽しく遊んでいる子供たちが印象に残り、公園としてのパブリック的な機能も十分果たしていると思いました。モエレ沼公園

モエレ沼公園

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July 06, 2005

沖縄・バーデハウス久米島

 海洋深層水で有名な久米島にある温浴施設「バーデハウス久米島」へ行ってきました。久米島空港・楽天人形

 まず最初に久米島空港に降り立つと、楽天人形?がお出迎えしてくれていました。

 バーデハウスに向かう前に、名所「ハテの浜」観光へ。ハテの浜は、久米島沖にある白砂で出来たビーチで、潮の満ち引きにより形が常に変化し、干潮時には最大で7kmほどの長さになります。今回は、干潮時に訪問しました。実際に行ってみますと、美しい白砂からなる大きなビーチですが、海遊びしない私にとってはビーチを一巡りした後飽きてしまい、強い日差しを避けるため直ぐに休憩所で休んでいました。しかし、日焼け止めを持って行くのを忘れてしまったため、不本意ながら日焼けしてしまいました。

ハテの浜

 さて、本題の「バーデハウス久米島」ですが、健康促進のための「バーデプールゾーン」とリラックスやリフレッシュするための「スパ サウナゾーン」の2つの施設があります。

「バーデプールゾーン」
 バーデプールは、水着を着用し男女混合で利用するようになっています。まずは、身体の上部から下部にかけて筋肉の緊張を解すために「ネックシャワー」、「ボディマッサージ」、「フローティング」の各設備が円形プールの壁に沿うように設置されていまして、1~2分程度ずつ順番に利用して円を一周し、これから水中運動するための前準備をします。その後、テレビモニタのあるプールに移動し、個人別健康アクアプログラムを選び水中運動します。私の場合は、ダイエットプログラムを選びました。他には、腰痛予防やリラックスなどのプログラムがあったように記憶しています。ダイエットプログラムは、有酸素運動をさせるためなのか分かりませんが30分以上かかりまして、まじめに励むと水中で浮力の助けを借りているのに関わらず案外と疲れました。
 また、このバーデプールのお湯は、海洋深層水100%らしいのですが案外塩辛く、日焼けや皮膚のかぶれているところなどにタラソテラピー(しお湯)効果で結構沁みました。他には、屋外テラスに露天ジャグジー風呂感覚のホットタブがありました。このお湯も海洋深層水100%らしいのですが、こちらの方には塩気を感じませんでした。

「スパサウナゾーン」
 スパサウナゾーンは、男女別になり水着は必要なありませんでした。ここでも屋外テラスに深層水スパが設けられていました。お湯加減は、比較的ぬるめでリラックスして長時間浸かれる様になっていました。ゆっくりと風呂に浸かっていますと、時折ジェット機の音が聞こえ空を見上げて確認すると、戦闘機が通過しているようでした。また、バスタブの周囲には温泉にあるような一般的な洗い場はなく、シャワーコーナーで洗髪等するようになっていましたので、あくまでもリフレッシュするためのスパ施設として設計されていました。

 全体を通しての感想は、1日のみの利用でしたが、バーデプールの健康増進メニューは効果が期待できそうなので時間と費用さえあれば1ヶ月程度継続利用してダイエットしてみたいと思いました。バーデハウス久米島

バーデハウス久米島

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June 30, 2005

愛知・明治村

 万博の翌日は、犬山にある明治村へ行ってきました。下調べをほとんどしていませんでしたので、とりあえずフランク・ロイド・ライトの旧帝国ホテル見学とSL、京都市電の乗車が出来れば良いかなと気軽に考えて訪問したのですが、実際に村に着いて見ますと建物が全部で67棟と多く驚いてしまいました。そのため、マップを眺めてどのように回るか悩んでいましたところ、ボランティアガイドの方にアドバイスをいただきまして村営バスに乗って明治村の一番奥にある旧帝国ホテルへ向かうことにしました。

 村営バスは、運転手の方が代表的な建築物のところで簡単なガイドをしていただけるので、旧帝国ホテルへ向かうまでに明治村の建物の配置が容易に把握できました。(正門入口から旧帝国ホテル前まで所要時間約20分)帝国ホテル内部 帝国ホテル玄関

 「旧帝国ホテル」では、ボランティアの方による館内ガイドに参加し、大谷石の階段、テラコッタで作られた透かし柱、フランク・ロイド・ライトの考案した椅子やテーブルなどを見学し、その美しさを堪能してきました。

聖ザビエル天主堂聖ザビエル天主堂内部 次に、ガイドの方がステンドグラスが美しいので是非と勧めてくださった「聖ザビエル天主堂」へ。ステンドグラスは、凝った図柄ではないのですが教会内にほど良く光が差し込み、清浄な気持ちになるような心地良さがありました。

 ここでSLへ乗車するために旧帝国ホテルの奥にあるSL東京駅へ戻りました。ここのSLは、松山の坊ちゃん列車のような小型のもので、山の中をゆっくりと5分ほどかけてSL名古屋駅まで向かいます。SLが駅に着くと折返し運転のため、SLが客車から切り離されて人力ターンテーブルに向かい方向転換するという、明治時代の?昔懐かしい運行方法が採られていました。SL

 SL名古屋駅に隣接して市電名古屋駅があります。ここで京都市電に乗り換えようと思ったのですが、次発まで時間がありましたので、宇治山田郵便局や呉服座を回りました。呉服座は天井に格子状のぶどう棚を持つ劇場で内部見学も出来るのですが、時間が合わなかったため断念しました。京都市電

 出発の時刻となりましたので市電名古屋駅から京都市電に乗り京都七條駅経由の品川燈台駅まで行きました。(途中、七條駅では運転台に立たせてもらいまして、運転手の方に記念写真も撮っていただきました。)

お召し列車  品川燈台駅から、入鹿池のほとりに建つ品川燈台、菅島燈台付属官舎(トイレの館)と回り、西園寺公望別邸「坐魚荘」では時間が合いましたので内部見学もさせていただきました。鴬張り廊下、竹柵の中に鉄が入っている窓枠や、各部屋にボタンがあり非常時には書生室に通報できるようになっていまして、現代でも通用するセキュリティー万全な住宅に非常に感心いたしました。さらに、重要文化財に指定されている西郷從道邸、聖ヨハネ教会、三重県庁舎と回り、内部が特別公開されている鉄道局新橋工場 明治天皇・昭憲皇太后御料車へ向かいましたが、こちらも時間が合わず外側から覗くのみの見学となってしまいました。

 今回は時間が十分取れませんでしたので、満足に見学できませんでしたが、次回は一日かけて全建築物を回ってみようと思うくらいの素晴らしいところでした。

明治村

●その他情報
 今回は、愛・地球博と兼ねて行きましたので名鉄電車・バス2日間フリー乗車+EXPOライナー(名駅-万博会場)フリー+明治村などの入場料がセットになっている「愛・地球博2DAYフリーきっぷ」3,900円を利用しました。

 また、明治村内の移動は、乗物1日乗車券(SL・市電・バス) 800円を利用しました。

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June 29, 2005

愛知・ 愛・地球博(EXPO2005)

 豊田市美術館訪問の翌日は、「愛・地球博(愛知万博)」へ行ってきました。訪問前の計画段階では、色々なパビリオンを見て回ろうと思っていましたが、意外と会場が広く、かつ気温も30℃を超えるコンディションのため歩き回るのに疲れまして、殆ど見ることが出来ませんでした。また、終了時刻は、企業パビリオンの多くが20時ごろ、外国館が21時前後でしたので、閉場時刻ぎりぎりまでの観覧ができませんでした。

 さて、インターネットによる事前予約していましたグローバルハウス/オレンジ館と、JR東海 超電導リニア館を中心に、その合間に外国館を回ってきました。以下、簡単に感想を書きます。

●グローバルハウス/オレンジ館
 今回の万博で最も印象に残りましたのが、冷凍マンモスでした。マンモス身体の一部(頭部と足)が、それぞれ皮膚や肉がついたまま切取られた様に展示されていますので、ジュラシックパークのようにDNAによる複製で今にも再生できるのではないかと思えるような質感がありました。
ユカギル・マンモス(HP)

 その他にはNHKの超高精細映像システム「スーパーハイビジョン」による日本の四季・風景を中心とした映像のデモ展示、大阪万博の際に話題となった「月の石」、田中久重の万年自鳴鐘の復元品などがありまして、色々と楽しめました。
万年時計(万年自鳴鐘) 復活プロジェクト

●JR東海 超電導リニア館 - 超電導リニア3Dシアター -
 入場するとプレシアターでまず鉄道の3つの革命、1.鉄道(蒸気機関)の誕生、2.新幹線(高速鉄道)の誕生、3.超電導リニアの誕生に関する解説ビデオが上映されます。ここまでは展示の意図が良く分かりました。しかし、3Dシアターで超電導リニアの走行シーンの上映となりますと、実際にリニアに体験搭乗しているような感覚は得られず、かつ東京-大阪間にリニアを推進する意気込みも感じられず、JR東海は一体何を展示したいのか良く分からない内容でした。

●カタール館
 展示の最後の方に顔写真を撮影してもらい、それを切手シートのおみやげとしてもらえるコーナーがありまして、良かったです。

●イラン館
 有料ですが、角砂糖をほおばりながらいただくイランの紅茶「チャイ」が楽しめます。

●インド館
 館の内部全体が「菩提樹の下で」と名付けられたインスタレーションになっていまして、グローバルコモン1の中ではアート的な展示でよかったです。

●中国館
 まず入るとイベントコーナーがありまして、偶然かもしれませんが女子十二楽房のような女性による楽器演奏があり、中々好印象を持ちました。また、館の内部壁面に巨大なレリーフが施されていたり、躍動する中国の現状および時期(2010年)上海万博へ向けての映像上映みたいなものもありまして、それなりに楽しめました。

●イタリア館
 上野の東京国立博物館で見逃した「踊るサテュロス」像へやっとめぐり合いました。確かにきりりと引き締まったプロポーションで美しい像でした。また、サテュロス像にたどり着く前の水をテーマにしたインスタレーションもイタリアの噴水などの泉のイメージに合いまして、中々良かったです。

●フランス館
 展示そのものは見ていないのですが、ここではレストラン「ギー・マルタン」へ行きました。三ツ星レストランシェフのギー・マルタンさんが総料理長を務めるレストランだけありまして、おいしいフランス料理がいただけました。

●ロシア館ロシア館・マンモス
 大人のマンモス全身骨格と子供のマンモス頭部骨格の展示がメイン。その他、有人宇宙往還機などの航空模型など展示。さすがに冷凍マンモスを見た後では、迫力に欠けました。

●シンガポール館
 展示室内に入ると雨傘が渡された後、大量の雨が天井から降ってきましてスコール体験できるようになっていました。その後、現代アート的なインスタレーション作品で構成した水の回廊や、薬草をアクリルケースの中に入れ壁に並べて展示しているブース、展示室の一室がまるごと図書館になっていまして、その本の中に過去の個人的な歴史の記憶を垣間見られるようになっているインスタレーションがありまして、秀逸な展示でした。

●オーストラリア館オーストラリア館かものはし
 こちらは、日本語の出来るオーストラリア館の方が、観覧者にフレンドリーに接する態度が好印象でした。展示そのものは、子供たちが群がっている長さ10mはある巨大な「かものはし」像がありまして、それがメインでした。

さとう・りさ作品 その他、アートプログラム「幸福のかたち」などもありますが今ひとつ展示場所が分からずさとう・りさ さんの作品しか見つかりませんでした。

愛・地球博(EXPO2005)

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June 28, 2005

愛知・ヤノベケンジ キンダガルテン

ロッキング・マンモス(左)とジャイアント・トらやん(右) 

 愛・地球博訪問の前に豊田市美術館で開催されている「ヤノベケンジ キンダガルテン」へ行ってきました。 昨年の金沢21世紀美術館訪問時には、作品製作途中で拝見する機会に恵まれなかったこともありまして、今回の展覧会では思う存分楽しんできました。

 まずは、展示室に入ると同時に眼に飛び込んできますのが、写真右手にある7.5m高さの巨大なロボット「G.-T.R.Y.:ジャイアント・トらやん」です。このジャイアント・トらやんは、ある時子供のように突然声を出し、歌って腕を振り回し始めます。このダイナミックな動作に会場中の観覧者が一様に釘付けになっていました。また、この巨大ロボの中には5体のトらやんらしき子供人形が中に入っていまして、彼らが操っているようでした。

 写真左手にあるが、「ロッキング・マンモス」です。こちらは万博に展示されているシベリアの永久凍土から発掘された冷凍マンモスに対抗して、ヤノベケンジ氏が構想したマンモス・プロジェクトによるものです。ティンゲリーの彫刻(オブジェ)のように自動車の廃材で組み立てられたことは作品から分かったのですが、実はヤノベケンジ氏の愛車・ディーゼルエンジンのトヨタハイエースを分解して作られたそうです。この作品は、機械部品の構成を辿るだけでも楽しいものですが、偶然にもヤノベケンジ氏が展覧会に訪問されていまして、ロッキング・マンモスに乗り込み動かすところを拝見できました。

 ロッキング・マンモスを操るヤノベケンジ氏

 まずはエンジンが始動しますと、マンモスの鼻を左右に振り、全体が前後ゆっくりと揺れ動きます。さらにアクセルを吹かしますとマンモスの後方にある尻尾のようなところからマフラーがないためにディーゼル排ガスによる真黒な煙と轟音が撒き散らされながら揺れ動きます。マンモスのユーモラスな動きと、20世紀の遺物的な環境に悪影響を与えるディーゼルの黒鉛が印象に残った作品でした。

 次の展示室には、放射線を浴びると動き出すトらやんと小さい子供がやっと入れる位の大きさの「森の映画館」が展示されていました。また、森の映画館近くには、ヤノベケンジ氏のお父様がトらやんを腹話術で始められた切っ掛けなどが書かれたドローイングがありました。お父様の大阪人らしいめげないチャレンジ精神と息子のヤノベ氏が暖かく見守る愛情が読み取れまして、面白いものでした。

 その次の展示室には、多数のトらやんと金沢21世紀美術館で開催されていた子供都市計画研究所の「マンモス・パビリオン」、「子供都市鉄道」、「タンキング・マシーン」などのオブジェのインスタレーションと、巨大な発泡スチロールの積み木の家の中にビデオインスタレーションがありました。ビデオ作品は、ロッキング・マンモスに書きました壮大な構想をヤノベケンジ氏が語る「マンモス・プロジェクト」、ジャイアント・トらやんが出来るまでの工房での制作風景および美術館での展示準備を早送りで再生した「ジャイアント・トらやんのひみつ」、子供都市計画研究所で実際に小さい子らがヤノベ氏の作品で遊んでいる場面を撮影した「子供都市 -虹の要塞-」が上映されていました。いずれも、オブジェの制作プロセスとその実際の動きがビデオで容易に理解できるようになっていまして、面白い作品でした。さらに、その次の展示室には「マンモス・プロジェクト」の構想説明用に作られたドローイングが展示されていました。

 全体をとしての感想は、子供のみならず大人までも童心に戻ることができるメカやロボット作品には、リサイクルや排ガス、放射線などのちょっとした環境に対するスパイスが効いていまして、楽しむだけではなく色々と考えさせられる側面もありました。

 最後に、このWeblogに写真掲載するにあたりまして、快諾してくださったヤノベケンジ氏に感謝いたします。豊田市美

豊田市美術館 ~10/2まで

ヤノベケンジアートワークス

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June 23, 2005

北海道・函館山(夜景)

函館夜景 クリックすると拡大します。
函館山からの夜景。手前の明るいオレンジ色の光に温かみが感じられます。

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June 22, 2005

北海道・北海道立函館美術館

 函館は連絡線や、海峡列車の乗り継ぎで何回か立ち寄ったことがあるのですが、未訪問の五稜郭とその近くにある北海道立函館美術館へ行ってみました。

特別展「幻のロシア絵本1920-1930年代展」

 ロシアの絵本に興味持っていた訳ではないのですが、美術館訪問前にHPでこの展覧会の解説を確認したところ、「具体」の吉原治良や、画家の柳瀬正夢がこのロシア絵本を入手し、自らの制作に生かしていたとの記述に惹かれて入ってみました。

 このロシア絵本は、日本のしっかりと製本されたものとは異なり、わら半紙が厚くなったようなざらざらの紙に細かい階調が描写できず平板的な色彩で印刷された簡素なものでした。平板的な中にも大胆な色使いやシンプルな構図が新鮮に目に写りまして、日本の浮世絵のような印象を持ちました。また、当時では珍しかった写真による絵本もありまして、その先進性にも驚きました。

 今回展示されていた作品は、大部分が吉原治良がコレクションしたもので、それらから影響を受けて制作した「スイゾクカン」という一連の絵本用挿絵の原画(油絵)が展示されていました。この絵本用の色彩、構図を単純化した初期作品を見まして、シンプルさが吉原治良の黒や白線で円を描いた作品に通じるものがあると思いました。

ミュージアム・コレクション 「新収蔵品展」

 常設展では、鵜川五郎と田中良の絵画作品が印象に残りました。

 鵜川五郎の戦闘機、台車、骸骨など戦争の墓標がバベルの塔のようにうず高く描かれた「青春の墓標」や、手前には多くの骸骨の中に立っている青年、中央に狐が2匹森の木に吊るし上げられ、さらに奥の村が戦火で燃えている状況を描いた「1944年病める森」、戦時中の疎開風景を描いた「野の行人」の3作品から反戦メッセージがしっかりと読み取れまして印象に残りました。また今回これらと環境破壊に対してのメッセージが読み取れる「うすれ日」、「農園風景」の5作品を纏めて見ましたところ、これらの風景に一匹のキタキツネが描かれていまして、人間の愚かさを各場面で検証しているような物語性を感じました。

 田中良の作品は「港A」、「風景」の2点と少なかったのですが、描かれている雪が単純な白色ではなく灰色や赤色が混ざったような北海道若しくはヨーロッパ気質とも思える独特のマチエールを持ち、私好みの佐伯祐三に通じる壁系作品でした。函美

北海道立函館美術館 ~7/3まで

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